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主従とっかえ生き残りゲーム①

政宗様と佐助の場合。
 
 
 
※小政・佐幸前提、政+佐・小+幸の話その①
なんか色々とあってキャラ崩壊してるし恥ずかしいので折りたたみ↓↓

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その日の政宗は朝から機嫌が悪かった。
非常に、かつてないほど機嫌が悪かった。

「…だからさ、ゴメンってば独眼竜の旦那」

政宗の目の前で両手を合わせて謝るのは佐助で。
必然的に政宗の不機嫌はこの忍が何らかの形で関わっていることは間違いない。
「だってさ、右目の旦那とそういう仲だと思ったからさ、」

いや。


「だからって…起き抜けに接吻するたぁどういうことだぁぁっ!!!」


完全にこの忍が原因である。

「仕方ないじゃん、俺だって昨日の今日で奥州に行けって感じになったんだし」
はい、これ。と佐助は懐から文を取り出し政宗に渡した。
不機嫌でそれをひったくるように取り上げて開いた政宗は、口を開けたまま停止した。
「ね?」
佐助は正座をしたまま、にっこりと政宗に笑った。

主従とっかえ生き残りゲームの始まりである。

文の内容は至極簡単。
『独眼竜と虎の若子の従者を入れ替えてみたらどうなるのか面白そうだから竜の右目を上田に、真田の忍を奥州に向かわせてしばし共同生活してみてね!ち・な・み・に、拒否なんてしようもんなら尾張に近いところから問答無用で焼き払っていくから覚悟しておいてね!ばーい信長。』
というわけだ。
政宗はくしゃりと文を握り締め肩を震わせる。
「…魔王のオッサン……随分ふざけた真似するじゃねぇか…」
「ま、実際んとこ過去のこの類の件で徳川滅ぼされてっから」
「!!」
政宗はさらりと事も無げに言う佐助をばっと見た。
「まぁそういうわけだから、仲良くやろうよ、独眼竜の旦那」
政宗は酷く長い間黙りこみ、大きく嘆息した。
「…とりあえず、起き抜けのあれはやめろ」
「だからゴメンってば!…まぁ、俺様もいつものことで若干癖出ちゃったってのもあるんだよね」
苦笑して頭を掻く佐助に、政宗は口許に笑みを浮かべる。
「…へぇ…真田幸村にやってんのか」
「そ、旦那の反応があまりに可愛くって」
さらりと惚気る。
「そういうアンタだって、右目の旦那とこんな感じなんでしょ?」
面白がるように佐助が笑う。
そんな様子にまた政宗の機嫌が悪くなっていく。
無論それに佐助は気付いている。
「…てめぇ、本当にドSだな」
「あれアンタがドMだと思ったから、そういう仕様にしてるんだけど」
にっこり。
政宗は握り締めたままの文を屑箱に放り込んで、綺麗に笑みを返す。

「…生憎と、そういう仕様は小十郎だけで間に合ってんだ、」

「へぇ…その辺、詳しく聞かせていただきたいねぇ?」




その日の奥州の澄んだ青空に、少しずつ暗雲がたちこめ始めていた。
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プロフィール

HN:
瑞季ゆたか
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/02/10
職業:
引きこもり人嫌いの営業AS見習い
趣味:
読書・音楽鑑賞・字書き
自己紹介:
◇2006.11.16開通◇

好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。

備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。

気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。

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