monocube
monoには秘めたイロがある。
見えないだけでそこに在る。
数え切れないそれは、やがて絡まり色彩(イロ)になる。
さぁ、箱をあけてごらん。
箱庭(ナカ)は昏(クラ)く底なしの闇色(モノクロ)。
深い闇に融けたらいいのに。
日々の戯言寄せ集め。
当サイトは作者の気まぐれにより、自由気ままに書きなぐった不親切極まりない戯言の箱庭です。
いつだってその声が、
何ともなしに心を解いちゃうんだ。
※現代版忍と竜の話。竜はきっとすごくモテる。本人無自覚だけど、すごく、モテる。(女子にも男子にも)
それは昔と変わらない…続きは折りたたみ↓↓
※現代版忍と竜の話。竜はきっとすごくモテる。本人無自覚だけど、すごく、モテる。(女子にも男子にも)
それは昔と変わらない…続きは折りたたみ↓↓
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耳鳴りが消えない、
止まない。
際限なく広がる、深い闇の中をずっと歩き続けている。
外の音も何もない。
(だから静寂ってのは嫌いなんだ…)
淋しいくらい静かで、耳鳴りでもしているような錯覚。
抜き身の刀を引きずっているのに、切っ先が地面を削る音すら聞こえない。
ふと見ると、手から刀は消えていて。
歩いてきた方を振り返っても何も見えない。
前に進んでいるのか、後ろに下がっているのか、
一歩も動いていないのかそれすらも解らなくなってきた。
耳を塞いでしゃがみこむ。
無音が少しずつ自分を侵蝕していくような感覚。
静かに音もなく、このままこの闇に融けていくのだろうか。
………
『申し訳ない片倉殿、某が油断したばかりに』
事情は真田の忍(と真田本人)に聞いた。
凡その居場所も見当がつく。
油断していたのは恐らく自分も同じ。
『どうやら本人でもスイッチは切れないらしい…ちょっとヤバい感じがした』
苦い表情で言った忍は、
『アンタが行かなきゃ、恐らくアレは何処までも喰らい尽くすぜ?』
竜の旦那自身さえも、と続けて。
情報提供の礼もそこそこに屋敷を飛び出したのは言うまでもない。
今まで幾度となく「変わった」ことはあった。
その度に嵐を呼び降り注ぐ雨が正気に戻した。
纏う殺気も蒼き焔もすべて鎮静してくれていたのだ。
だから正直自分にそれと同等のことができるのか不安はある。
だが、
(いざって時は、引きずってでも正気に戻して連れ帰る)
そう、決めた。
だから「竜」と向かい合うことを恐れはしない。
恐れることがあるとすれば、それは。
(政宗様が、自身をも喰らい尽くしてしまうこと)
天下に覇を唱える人間としては、あまりにも優しすぎる。
その甘さが自身を苦しめることを知っていながらそれすら連れて天下を獲る、と言った。
だからこそ非情になれない分も自分がそうあろうと決めた。
「政宗様っ…」
天はそれを知ってか知らずか、雨の気配すらない。
見つけたのは六爪の1本。
しっかりと地面に突き刺さっているのではなく、
引きずってそのまま手を離したといったような様子だった。
それを拾い上げる。
落ちた抜き身の刀。
それをしっかりと握り先を進む。
もう近いはずだ。
そう思いながら更に一歩を踏み出した時、ピシっと鋭い殺気が肌を撫でた。
視線の先には未だ殺気と蒼い焔を纏う竜が、居た。
「政宗様、」
カサリと落ち葉を踏んだ音に竜が顔を上げる。
ぶつかった視線は、話に聞いていた獰猛な竜のそれで。
「…小十郎…?」
名を呼び動く気配のない竜の傍に駆け寄り膝を折る。
「ご無事、ですか?」
確かめるように問う。
「―――あぁ、大したことじゃねぇ」
と低いトーンの声が返ってくる。
「それより、真田は何ていってやがったんだ?」
口許を歪めて。
「怖れたか?怯えたか?」
「政宗様、」
「どう見えたって構いやしねぇ、俺は「政宗様っ!」
遮った強い言葉に応えたのは至近距離で抜かれた六爪の1本。
咄嗟にかわすも、ハラリと梳かれた髪が落ちる。
ゆっくりと竜は立ち上がり、近づいてくる。
屈んで見上げる首筋に突きつけられた冷たい刀の切っ先。
「…てめぇの主は誰だ、」
「貴方以外など、」
「俺に、指図するな」
カタカタと小さな音。
刀を持つ手の震えは、果たして如何なる感情によるものか。
「御免」
抜き身の刀を手にして突きつけられた刀を弾く。
虚を突かれた竜を見、目の前の地面に手にした刀を突き刺す。
「六爪の一爪をお忘れか、」
それは強い口調で。
「この小十郎、覚悟は出来ております」
押し黙る竜に、今度はゆっくりと雨のように融けていくよう祈りながら。
「その一爪がこの命を奪おうとも、全力で貴方をお止めする」
真っ直ぐに竜の眼を捉えながら。
「人を想う優しき竜しか、小十郎は存じませぬ」
民を思い、歯を食いしばりながら傷ついても前を見据える気高き竜。
「…小、十郎…」
呟いて、竜は一爪を手に取る。
「―――ずっと、探してた、」
(手から消えていた一爪、自分を包み込む闇があまりにも深すぎて、何も見えなかった)
傾いだ身体を抱きとめる。
酷く疲れた様な重い身体。
手を背に回して離さぬようしっかり抱く。
刀を鞘に納め歩き出すと、鎮まった竜を撫でるように雨が降り始めた。
「―――…試したのか、竜よ」
天上を仰いで呟く。無論それに返る言葉はなく。
………
ゆっくりと目を開ける。
相変わらず闇は静かで、先も果ても見えない。
けれどついと視線を下ろして気がついたこと。
自分の手に刀はなく、その手を握り返す手。
それを辿るように視線を上げれば、見慣れた背中があって。
「小十郎…?」
呼べば、穏やかな笑みが向けられて。
その目が、「帰りましょう」と言っているような気がして。
触れた手を離さないように強く、強く握り返した。
※それは緩やかな微睡みから、の続き。そして少しずつ「竜」に呑まれないようになっていく蒼。
外の音も何もない。
(だから静寂ってのは嫌いなんだ…)
淋しいくらい静かで、耳鳴りでもしているような錯覚。
抜き身の刀を引きずっているのに、切っ先が地面を削る音すら聞こえない。
ふと見ると、手から刀は消えていて。
歩いてきた方を振り返っても何も見えない。
前に進んでいるのか、後ろに下がっているのか、
一歩も動いていないのかそれすらも解らなくなってきた。
耳を塞いでしゃがみこむ。
無音が少しずつ自分を侵蝕していくような感覚。
静かに音もなく、このままこの闇に融けていくのだろうか。
………
『申し訳ない片倉殿、某が油断したばかりに』
事情は真田の忍(と真田本人)に聞いた。
凡その居場所も見当がつく。
油断していたのは恐らく自分も同じ。
『どうやら本人でもスイッチは切れないらしい…ちょっとヤバい感じがした』
苦い表情で言った忍は、
『アンタが行かなきゃ、恐らくアレは何処までも喰らい尽くすぜ?』
竜の旦那自身さえも、と続けて。
情報提供の礼もそこそこに屋敷を飛び出したのは言うまでもない。
今まで幾度となく「変わった」ことはあった。
その度に嵐を呼び降り注ぐ雨が正気に戻した。
纏う殺気も蒼き焔もすべて鎮静してくれていたのだ。
だから正直自分にそれと同等のことができるのか不安はある。
だが、
(いざって時は、引きずってでも正気に戻して連れ帰る)
そう、決めた。
だから「竜」と向かい合うことを恐れはしない。
恐れることがあるとすれば、それは。
(政宗様が、自身をも喰らい尽くしてしまうこと)
天下に覇を唱える人間としては、あまりにも優しすぎる。
その甘さが自身を苦しめることを知っていながらそれすら連れて天下を獲る、と言った。
だからこそ非情になれない分も自分がそうあろうと決めた。
「政宗様っ…」
天はそれを知ってか知らずか、雨の気配すらない。
見つけたのは六爪の1本。
しっかりと地面に突き刺さっているのではなく、
引きずってそのまま手を離したといったような様子だった。
それを拾い上げる。
落ちた抜き身の刀。
それをしっかりと握り先を進む。
もう近いはずだ。
そう思いながら更に一歩を踏み出した時、ピシっと鋭い殺気が肌を撫でた。
視線の先には未だ殺気と蒼い焔を纏う竜が、居た。
「政宗様、」
カサリと落ち葉を踏んだ音に竜が顔を上げる。
ぶつかった視線は、話に聞いていた獰猛な竜のそれで。
「…小十郎…?」
名を呼び動く気配のない竜の傍に駆け寄り膝を折る。
「ご無事、ですか?」
確かめるように問う。
「―――あぁ、大したことじゃねぇ」
と低いトーンの声が返ってくる。
「それより、真田は何ていってやがったんだ?」
口許を歪めて。
「怖れたか?怯えたか?」
「政宗様、」
「どう見えたって構いやしねぇ、俺は「政宗様っ!」
遮った強い言葉に応えたのは至近距離で抜かれた六爪の1本。
咄嗟にかわすも、ハラリと梳かれた髪が落ちる。
ゆっくりと竜は立ち上がり、近づいてくる。
屈んで見上げる首筋に突きつけられた冷たい刀の切っ先。
「…てめぇの主は誰だ、」
「貴方以外など、」
「俺に、指図するな」
カタカタと小さな音。
刀を持つ手の震えは、果たして如何なる感情によるものか。
「御免」
抜き身の刀を手にして突きつけられた刀を弾く。
虚を突かれた竜を見、目の前の地面に手にした刀を突き刺す。
「六爪の一爪をお忘れか、」
それは強い口調で。
「この小十郎、覚悟は出来ております」
押し黙る竜に、今度はゆっくりと雨のように融けていくよう祈りながら。
「その一爪がこの命を奪おうとも、全力で貴方をお止めする」
真っ直ぐに竜の眼を捉えながら。
「人を想う優しき竜しか、小十郎は存じませぬ」
民を思い、歯を食いしばりながら傷ついても前を見据える気高き竜。
「…小、十郎…」
呟いて、竜は一爪を手に取る。
「―――ずっと、探してた、」
(手から消えていた一爪、自分を包み込む闇があまりにも深すぎて、何も見えなかった)
傾いだ身体を抱きとめる。
酷く疲れた様な重い身体。
手を背に回して離さぬようしっかり抱く。
刀を鞘に納め歩き出すと、鎮まった竜を撫でるように雨が降り始めた。
「―――…試したのか、竜よ」
天上を仰いで呟く。無論それに返る言葉はなく。
………
ゆっくりと目を開ける。
相変わらず闇は静かで、先も果ても見えない。
けれどついと視線を下ろして気がついたこと。
自分の手に刀はなく、その手を握り返す手。
それを辿るように視線を上げれば、見慣れた背中があって。
「小十郎…?」
呼べば、穏やかな笑みが向けられて。
その目が、「帰りましょう」と言っているような気がして。
触れた手を離さないように強く、強く握り返した。
※それは緩やかな微睡みから、の続き。そして少しずつ「竜」に呑まれないようになっていく蒼。
不意にフラッシュバックする、
知っているようで知らない、過去の、記憶。
※現代版風来坊と竜の話。
某方の本を友人に借りたがために出来た話。
きっと「記憶」を持っている人間は他にも居るはずだ。某方の本とは一切何の関係もありませんが。
続きは折りたたみ↓↓
某方の本を友人に借りたがために出来た話。
きっと「記憶」を持っている人間は他にも居るはずだ。某方の本とは一切何の関係もありませんが。
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プロフィール
HN:
瑞季ゆたか
年齢:
42
性別:
女性
誕生日:
1984/02/10
職業:
引きこもり人嫌いの営業AS見習い
趣味:
読書・音楽鑑賞・字書き
自己紹介:
◇2006.11.16開通◇
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。

