monocube
monoには秘めたイロがある。
見えないだけでそこに在る。
数え切れないそれは、やがて絡まり色彩(イロ)になる。
さぁ、箱をあけてごらん。
箱庭(ナカ)は昏(クラ)く底なしの闇色(モノクロ)。
深い闇に融けたらいいのに。
日々の戯言寄せ集め。
当サイトは作者の気まぐれにより、自由気ままに書きなぐった不親切極まりない戯言の箱庭です。
この想いを何と呼ぶのか。
まだ、知らない。
※勢いのみで書いてみた落乱。一般的な設定総無視。だからこその折りたたみ↓↓
ふと気が付くといつも人の輪の中で笑っている姿を見かける。
別にそれを悪いことだとも思わないしそれに対して意見するつもりもない。
ない、が。
(…すごく、楽しそうだ…)
いつからか胸の奥がすっきりしなくなって。
気付かれる前に立ち去る(逃げているわけではない、念の為)。
こうなる理由付けもまだ出来ていないからただもどかしいだけ。
そんな気持ちを紛らわしたくて他のことをしても、
このモヤモヤは一向になくなってはくれなかった。
「…足りない備品は…」
「お、なんだ浮かない顔して」
「そうか?」
視線を上げずに応えれば首に腕を回された。痛い。
「さては豆腐がたりな「お前と一緒にするな」
竹谷の頭を掻き乱しながらひっぺがす。
そして「機嫌悪ぃなぁ」と髪を掻きながらぼやく竹谷を見る。
「…そんなに、変か?」
「まぁ、俺らに分かるくらいには?」
竹谷の後ろから鉢屋と雷蔵がやってきて、小さな嘆息と共に苦笑した。
「備品運びの手が増えたのは確かだな」
鉢屋は文句言ったが雷蔵が来れば大体付いてくる。
竹谷は問答無用だ。
四人連れ立って備品倉庫へ行く途中。
「ね、あれタカ丸くんじゃない?」
雷蔵の指す先。
楽しそうに笑うその人が居て。
また胸の奥がすっきりしない。
「…あぁ、そうだな」
ついと視線を外して歩きだす背中に。
「あ、へーすけくーん」
柔らかい声が投げられて、
三人が止まるからそのまま立ち去ることも出来ない。
それが少しだけ悔しい。
近づいてくる足音に振り返れば、すぐ傍でタカ丸が笑っている。
「…何だ、」
「ん?あ、や、何か用があったってわけじゃないけど」
楽しそうなタカ丸とは対照的にもやもやは増すばかりで。
「この間、へーすけくんここ通ったでしょ?」
去っていく黒髪が見えたから、声かけてくれれば良かったのに。
(…声、なんか)
掛けられるわけがない。
他の連中と楽しそうに話しているのをどうして邪魔しろって言うんだ。
「…それはっ、お前がっ…」
言葉の続きを待つようにタカ丸は首を傾げて。
(…人のせいにしようとしてる)
なんて言ったらいいかなど分からない。
この感情は慣れなくて、落ち着かない。
「へーすけくん?」
思わず口元を押さえる。
このまま口を開いたら訳の分からないことを、
何か酷いことを言ってしまうような気がする。
「…っ、」
「どうしたの?具合悪い?」
伸ばされた手にびくりと肩が跳ねて。
「…なんでも、ない」
混乱している。
冷静になれと何度も念じる。
だってこれは。
この感情は。
「兵助、…先、行ってるね」
雷蔵が背中に声をかけてから二人の背を押しながら去っていく。
雷蔵の気遣いか、他にいた連中も散り散りに去っていった。
「へーすけくん、大丈夫」
柔らかい声に顔を上げるとやっぱりいつものように笑っていて。
「解ってるから、大丈夫だよ」
少し照れたような表情に。
口元に当てた手を下ろす。
(…本当は、識っている)
慣れない自分をバカにするでもなくちゃんと理解ってくれている。
思わず苦笑した。
自分よりもタカ丸の方がずっとずっと大人で。
それが悔しいはずなのに、安堵している。
しっかりとタカ丸を見る。
あ、う、と口を開いては閉じ、言葉が上手く出ない。
このもやもやの原因なんて分かっているのに。
「……まだ、…言えない」
口にすることは勇気が必要で。
腑甲斐ないがそれをまだ言えない。
「…もう少し、待ってくれ」
なんて格好の悪い言葉だ。
「うん、平気だよ」
まるで気にしてないような返事。
「俺、待ってる時間好きだから、だから平気だよ」
ちゃんと待ってるからね。
にっこりと笑うタカ丸の髪をくしゃりと撫でて。
ありがとう、の代わりに。
「備品倉庫行くの?俺も手伝うよ」
鼻歌を歌いながら先を歩くその背中を追って。
(いつか、必ず言うんだ)
好きなんだ、と。
※くくタカ…?だと思われ。一番雷蔵はいい…(あれ?)
※勢いのみで書いてみた落乱。一般的な設定総無視。だからこその折りたたみ↓↓
ふと気が付くといつも人の輪の中で笑っている姿を見かける。
別にそれを悪いことだとも思わないしそれに対して意見するつもりもない。
ない、が。
(…すごく、楽しそうだ…)
いつからか胸の奥がすっきりしなくなって。
気付かれる前に立ち去る(逃げているわけではない、念の為)。
こうなる理由付けもまだ出来ていないからただもどかしいだけ。
そんな気持ちを紛らわしたくて他のことをしても、
このモヤモヤは一向になくなってはくれなかった。
「…足りない備品は…」
「お、なんだ浮かない顔して」
「そうか?」
視線を上げずに応えれば首に腕を回された。痛い。
「さては豆腐がたりな「お前と一緒にするな」
竹谷の頭を掻き乱しながらひっぺがす。
そして「機嫌悪ぃなぁ」と髪を掻きながらぼやく竹谷を見る。
「…そんなに、変か?」
「まぁ、俺らに分かるくらいには?」
竹谷の後ろから鉢屋と雷蔵がやってきて、小さな嘆息と共に苦笑した。
「備品運びの手が増えたのは確かだな」
鉢屋は文句言ったが雷蔵が来れば大体付いてくる。
竹谷は問答無用だ。
四人連れ立って備品倉庫へ行く途中。
「ね、あれタカ丸くんじゃない?」
雷蔵の指す先。
楽しそうに笑うその人が居て。
また胸の奥がすっきりしない。
「…あぁ、そうだな」
ついと視線を外して歩きだす背中に。
「あ、へーすけくーん」
柔らかい声が投げられて、
三人が止まるからそのまま立ち去ることも出来ない。
それが少しだけ悔しい。
近づいてくる足音に振り返れば、すぐ傍でタカ丸が笑っている。
「…何だ、」
「ん?あ、や、何か用があったってわけじゃないけど」
楽しそうなタカ丸とは対照的にもやもやは増すばかりで。
「この間、へーすけくんここ通ったでしょ?」
去っていく黒髪が見えたから、声かけてくれれば良かったのに。
(…声、なんか)
掛けられるわけがない。
他の連中と楽しそうに話しているのをどうして邪魔しろって言うんだ。
「…それはっ、お前がっ…」
言葉の続きを待つようにタカ丸は首を傾げて。
(…人のせいにしようとしてる)
なんて言ったらいいかなど分からない。
この感情は慣れなくて、落ち着かない。
「へーすけくん?」
思わず口元を押さえる。
このまま口を開いたら訳の分からないことを、
何か酷いことを言ってしまうような気がする。
「…っ、」
「どうしたの?具合悪い?」
伸ばされた手にびくりと肩が跳ねて。
「…なんでも、ない」
混乱している。
冷静になれと何度も念じる。
だってこれは。
この感情は。
「兵助、…先、行ってるね」
雷蔵が背中に声をかけてから二人の背を押しながら去っていく。
雷蔵の気遣いか、他にいた連中も散り散りに去っていった。
「へーすけくん、大丈夫」
柔らかい声に顔を上げるとやっぱりいつものように笑っていて。
「解ってるから、大丈夫だよ」
少し照れたような表情に。
口元に当てた手を下ろす。
(…本当は、識っている)
慣れない自分をバカにするでもなくちゃんと理解ってくれている。
思わず苦笑した。
自分よりもタカ丸の方がずっとずっと大人で。
それが悔しいはずなのに、安堵している。
しっかりとタカ丸を見る。
あ、う、と口を開いては閉じ、言葉が上手く出ない。
このもやもやの原因なんて分かっているのに。
「……まだ、…言えない」
口にすることは勇気が必要で。
腑甲斐ないがそれをまだ言えない。
「…もう少し、待ってくれ」
なんて格好の悪い言葉だ。
「うん、平気だよ」
まるで気にしてないような返事。
「俺、待ってる時間好きだから、だから平気だよ」
ちゃんと待ってるからね。
にっこりと笑うタカ丸の髪をくしゃりと撫でて。
ありがとう、の代わりに。
「備品倉庫行くの?俺も手伝うよ」
鼻歌を歌いながら先を歩くその背中を追って。
(いつか、必ず言うんだ)
好きなんだ、と。
※くくタカ…?だと思われ。一番雷蔵はいい…(あれ?)
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頭パーン
水城さん・・・いや水城先輩って願いを叶えてくれるフェアリーだったんですねやだマジ恋に落ちた。
飲み屋であんな黒いタカ丸さん話をした後なので驚きすぎて携帯足に落とした。何て飴鞭!
でも一番のMVPは空気読みの術を会得している雷蔵だと思います。先輩の雷蔵は優しいだけじゃないものを秘めてそうですね!惚れてまうやろー
飲み屋であんな黒いタカ丸さん話をした後なので驚きすぎて携帯足に落とした。何て飴鞭!
でも一番のMVPは空気読みの術を会得している雷蔵だと思います。先輩の雷蔵は優しいだけじゃないものを秘めてそうですね!惚れてまうやろー
- コケシ
- 2010/01/19(Tue)22:31:54
- 編集
無題
予想以上の反応にバビりました(笑)
うん、あんなに「ウチのタカ丸さんは…」なんて言ってたくせにね、なんて血迷ったんだ自分!
えと、雷蔵氏は僕の中で…っと、詳細はまた飲んだ時にでも。むしろもっと雷蔵さんに惚れたらいい!!
うん、あんなに「ウチのタカ丸さんは…」なんて言ってたくせにね、なんて血迷ったんだ自分!
えと、雷蔵氏は僕の中で…っと、詳細はまた飲んだ時にでも。むしろもっと雷蔵さんに惚れたらいい!!
- 水城
- 2010/01/20(Wed)09:22:45
- 編集
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プロフィール
HN:
瑞季ゆたか
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/02/10
職業:
引きこもり人嫌いの営業AS見習い
趣味:
読書・音楽鑑賞・字書き
自己紹介:
◇2006.11.16開通◇
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。