monocube
monoには秘めたイロがある。
見えないだけでそこに在る。
数え切れないそれは、やがて絡まり色彩(イロ)になる。
さぁ、箱をあけてごらん。
箱庭(ナカ)は昏(クラ)く底なしの闇色(モノクロ)。
深い闇に融けたらいいのに。
日々の戯言寄せ集め。
当サイトは作者の気まぐれにより、自由気ままに書きなぐった不親切極まりない戯言の箱庭です。
これが何なのか、
もう薄々感付いている。
この、痛みは。
「泣いてもダメ」
その視線が逃がしてくれない。
「…旦那、ね、口、開けて?」
その声があまりにも優しくて。
※珍しく紅主従の話。続きは折りたたみ↓↓
「……ぅ、」
主が小さく呻くと、思わず深いため息が出た。
「だからさ、旦那…口開けてくれないと分からないんだって」
それは今朝のこと。
いつものように主を起こしに座敷に行くと、主は既に起きていた。
珍しくこともあるもんだ、と声をかけたのだが返事はない。
「旦那?」
不思議に思い傍らに膝を折ると、きゅっと口唇を結んだ主はどこか涙目に見えて。
ちょっと待て。
(これは罠か?対俺様用ってんなら…)
「…発想は悪くない、うん」
呟いて軽く主の髪をくしゃくしゃと撫でた。
それでも一向に口を開こうとしない主の顎をなぞって、
ビクリと反応するのを楽しみながら自分の口唇を寄せる。
「口、開けて?」
何となく予想はしている。
今回が初めてではないのだ。
違う隠し方をすればいいのに、とは思うがそうしない主の単純さは実に可愛いと思っている。
「ん、」
主は緩く首を振って拒否。
「開けてくれなきゃ分からないだろ」
それでも答えは、否。
頑なな様子に思わずため息をが出た。
「じゃあ、無理矢理にでも開けるよ?」
「…ぅ、」
主が小さく呻いた。それを黙殺して、耳の後ろに口付ける。
弱い場所は熟知しているのだ。
「…ゃ、め、」
緩い抵抗すらも無視してまた口付けると、
「…さ、すけ…」
名前を呼ばれてうっかりドキッとしたのは秘密だ。
開いた口に指を差し入れて、歯列をなぞる。
「…っ!」
「指噛むなよ?旦那」
そしてある一点を撫でると、主はギュッと目を閉じた。
無意識に服を掴む手に力が入った。
「あー…やっぱり、」
思った通りだ。
「虫歯だね、こりゃ」
団子はもとより甘いものを好む主には、再三歯磨きはしっかりするように言ってきた。
痛みは色んな意味で弊害をもたらすものだし、
主の場合は甘いものを食べる頻度も高いし虫歯にはなりやすいのだろう。
「うぅ…はふへ(さすけ)ー…」
「あー、はいはい、もういいよ」
指を抜くと痛いのかさっきよりも泣きそうになっている気がする。
まだまだ子供な主の頭をさっきよりも荒く撫でて立ち上がる。
「とりあえず痛み止め持ってくるから、」
いい子にして待ってなよ、と言い置けば主は小さく頷いた。
「…さて、どうしたものか」
座敷を出て廊下を歩きながら、
しばらく甘味禁止の主をどうして宥めようかと考えた。
※紅主従でお色気ってハードルが高い…でも、忍はエロさ標準装備だと思う。
この、痛みは。
「泣いてもダメ」
その視線が逃がしてくれない。
「…旦那、ね、口、開けて?」
その声があまりにも優しくて。
※珍しく紅主従の話。続きは折りたたみ↓↓
「……ぅ、」
主が小さく呻くと、思わず深いため息が出た。
「だからさ、旦那…口開けてくれないと分からないんだって」
それは今朝のこと。
いつものように主を起こしに座敷に行くと、主は既に起きていた。
珍しくこともあるもんだ、と声をかけたのだが返事はない。
「旦那?」
不思議に思い傍らに膝を折ると、きゅっと口唇を結んだ主はどこか涙目に見えて。
ちょっと待て。
(これは罠か?対俺様用ってんなら…)
「…発想は悪くない、うん」
呟いて軽く主の髪をくしゃくしゃと撫でた。
それでも一向に口を開こうとしない主の顎をなぞって、
ビクリと反応するのを楽しみながら自分の口唇を寄せる。
「口、開けて?」
何となく予想はしている。
今回が初めてではないのだ。
違う隠し方をすればいいのに、とは思うがそうしない主の単純さは実に可愛いと思っている。
「ん、」
主は緩く首を振って拒否。
「開けてくれなきゃ分からないだろ」
それでも答えは、否。
頑なな様子に思わずため息をが出た。
「じゃあ、無理矢理にでも開けるよ?」
「…ぅ、」
主が小さく呻いた。それを黙殺して、耳の後ろに口付ける。
弱い場所は熟知しているのだ。
「…ゃ、め、」
緩い抵抗すらも無視してまた口付けると、
「…さ、すけ…」
名前を呼ばれてうっかりドキッとしたのは秘密だ。
開いた口に指を差し入れて、歯列をなぞる。
「…っ!」
「指噛むなよ?旦那」
そしてある一点を撫でると、主はギュッと目を閉じた。
無意識に服を掴む手に力が入った。
「あー…やっぱり、」
思った通りだ。
「虫歯だね、こりゃ」
団子はもとより甘いものを好む主には、再三歯磨きはしっかりするように言ってきた。
痛みは色んな意味で弊害をもたらすものだし、
主の場合は甘いものを食べる頻度も高いし虫歯にはなりやすいのだろう。
「うぅ…はふへ(さすけ)ー…」
「あー、はいはい、もういいよ」
指を抜くと痛いのかさっきよりも泣きそうになっている気がする。
まだまだ子供な主の頭をさっきよりも荒く撫でて立ち上がる。
「とりあえず痛み止め持ってくるから、」
いい子にして待ってなよ、と言い置けば主は小さく頷いた。
「…さて、どうしたものか」
座敷を出て廊下を歩きながら、
しばらく甘味禁止の主をどうして宥めようかと考えた。
※紅主従でお色気ってハードルが高い…でも、忍はエロさ標準装備だと思う。
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プロフィール
HN:
瑞季ゆたか
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/02/10
職業:
引きこもり人嫌いの営業AS見習い
趣味:
読書・音楽鑑賞・字書き
自己紹介:
◇2006.11.16開通◇
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。