monocube
monoには秘めたイロがある。
見えないだけでそこに在る。
数え切れないそれは、やがて絡まり色彩(イロ)になる。
さぁ、箱をあけてごらん。
箱庭(ナカ)は昏(クラ)く底なしの闇色(モノクロ)。
深い闇に融けたらいいのに。
日々の戯言寄せ集め。
当サイトは作者の気まぐれにより、自由気ままに書きなぐった不親切極まりない戯言の箱庭です。
夢の反対は現で、
人は醜悪なものを隠したくて、
見たくなくて、
まるで反対の綺麗なことを並べようとする。
例えば、
紅。
という、その色にさえも焦がれ、
けれどその瞳に映ることを恐れ、
その手にも触れることもできず、
ただ傍に、
かの手が届く場所に、
かの声が聴こえる場所に、
居ることさえできたら。
未来永劫、変わることなく。
「…なんて、ただの夢か御伽噺か」
生憎と、相手にしているのは現実だ。
向かい合えば嫌でも瞳に入るし、
慰めるようにくしゃりと髪を撫でる感触は嫌いじゃないし、
そりゃ主の傍に控えるのは当然で、
こちらが触れるなら手は届くだろうし、
自慢じゃないが耳は人一倍いいから声が聴こえないはずもない。
この繋がりはきっともうしばらくは変わるまい。
それこそ、どちらかが命を落とすことにならない限りは。
「…尤も、落とすとすれば俺だろうし」
死なせはしない。
例え四肢が動かなくなっても、
音が閉ざされても、
光りが闇に呑まれても、
声が枯れてしまっても、
死なせは、しない。
あの、紅、だけは。
「…なぁ、いつまでアンタは背中を守ってもらう気だ?」
右目に問えば、この命尽きるまで、なんてベタなことを言うに違いないが。
「What?…そりゃ、何の話だ」
不機嫌な声なのは、「守ってもらう」いう部分に対してか。
(…それとも、それを問う俺に対してか)
どっちでもいいけど。
「今此処で、俺様がアンタの首を取るのは簡単だぜ?」
今宵は、仄暗い朧月夜。
開け放たれた襖の柱に廊下に背を向け寄りかかる蒼と、
窓枠に座る忍と。
勇敢で聡い右目といえど、無粋な真似はするまい。
これは誰も知らない、逢瀬。
紅も、右目も。
他の、何人たりとも気付きはしない。
「Ha!てめぇなら、そんなこと言う前にもう首取ってんだろうが」
心底可笑しそうに笑う、蒼。
そう、首は取らない。
「俺が、紅の好敵手でなきゃな」
音もなく距離を詰めて、
蒼の隠された目に触れるように手を伸ばす。
蒼は、瞬きひとつ、身じろぎひとつせずに。
ひとつ、
息を吐き出すように自然に、
答えた。
「…俺の命が尽きるまでに決まってんだろ、」
あいつが俺より先に死ぬことも。
俺があいつより先に死ぬことも。
「俺は、俺に、赦さねぇ」
伸ばした手は、結局眼帯に触れることすらせずに。
ただ、何故か。
それは痛いほどに堪えて。
「…じゃ、次逢うときは、敵だな」
「Han?端っから敵同士じゃねぇか」
噛み付くように触れた、口唇は、夜の静寂に酷く冷たく感じた。
佐幸です、念の為( ̄□ ̄;)
蒼様は忍の思ってるとこはお見通し。自分も同じだから。
違うのは、
蒼様→バンバン口に態度に出す
忍→何でもかんでもしまい込む
友人の絵板から一部言葉を拝借しました。
見たくなくて、
まるで反対の綺麗なことを並べようとする。
例えば、
紅。
という、その色にさえも焦がれ、
けれどその瞳に映ることを恐れ、
その手にも触れることもできず、
ただ傍に、
かの手が届く場所に、
かの声が聴こえる場所に、
居ることさえできたら。
未来永劫、変わることなく。
「…なんて、ただの夢か御伽噺か」
生憎と、相手にしているのは現実だ。
向かい合えば嫌でも瞳に入るし、
慰めるようにくしゃりと髪を撫でる感触は嫌いじゃないし、
そりゃ主の傍に控えるのは当然で、
こちらが触れるなら手は届くだろうし、
自慢じゃないが耳は人一倍いいから声が聴こえないはずもない。
この繋がりはきっともうしばらくは変わるまい。
それこそ、どちらかが命を落とすことにならない限りは。
「…尤も、落とすとすれば俺だろうし」
死なせはしない。
例え四肢が動かなくなっても、
音が閉ざされても、
光りが闇に呑まれても、
声が枯れてしまっても、
死なせは、しない。
あの、紅、だけは。
「…なぁ、いつまでアンタは背中を守ってもらう気だ?」
右目に問えば、この命尽きるまで、なんてベタなことを言うに違いないが。
「What?…そりゃ、何の話だ」
不機嫌な声なのは、「守ってもらう」いう部分に対してか。
(…それとも、それを問う俺に対してか)
どっちでもいいけど。
「今此処で、俺様がアンタの首を取るのは簡単だぜ?」
今宵は、仄暗い朧月夜。
開け放たれた襖の柱に廊下に背を向け寄りかかる蒼と、
窓枠に座る忍と。
勇敢で聡い右目といえど、無粋な真似はするまい。
これは誰も知らない、逢瀬。
紅も、右目も。
他の、何人たりとも気付きはしない。
「Ha!てめぇなら、そんなこと言う前にもう首取ってんだろうが」
心底可笑しそうに笑う、蒼。
そう、首は取らない。
「俺が、紅の好敵手でなきゃな」
音もなく距離を詰めて、
蒼の隠された目に触れるように手を伸ばす。
蒼は、瞬きひとつ、身じろぎひとつせずに。
ひとつ、
息を吐き出すように自然に、
答えた。
「…俺の命が尽きるまでに決まってんだろ、」
あいつが俺より先に死ぬことも。
俺があいつより先に死ぬことも。
「俺は、俺に、赦さねぇ」
伸ばした手は、結局眼帯に触れることすらせずに。
ただ、何故か。
それは痛いほどに堪えて。
「…じゃ、次逢うときは、敵だな」
「Han?端っから敵同士じゃねぇか」
噛み付くように触れた、口唇は、夜の静寂に酷く冷たく感じた。
佐幸です、念の為( ̄□ ̄;)
蒼様は忍の思ってるとこはお見通し。自分も同じだから。
違うのは、
蒼様→バンバン口に態度に出す
忍→何でもかんでもしまい込む
友人の絵板から一部言葉を拝借しました。
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プロフィール
HN:
瑞季ゆたか
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/02/10
職業:
引きこもり人嫌いの営業AS見習い
趣味:
読書・音楽鑑賞・字書き
自己紹介:
◇2006.11.16開通◇
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。