monocube
monoには秘めたイロがある。
見えないだけでそこに在る。
数え切れないそれは、やがて絡まり色彩(イロ)になる。
さぁ、箱をあけてごらん。
箱庭(ナカ)は昏(クラ)く底なしの闇色(モノクロ)。
深い闇に融けたらいいのに。
日々の戯言寄せ集め。
当サイトは作者の気まぐれにより、自由気ままに書きなぐった不親切極まりない戯言の箱庭です。
だから気付かないように、
追わないようにしてる。
※現代版忍と風来坊の会話。振られ・腐る二人(笑)ちょっと蒼主従会話あり。
気まぐれでダラダラと意味もなく続く、青春の1ページ。続きは折りたたみ↓↓
※現代版忍と風来坊の会話。振られ・腐る二人(笑)ちょっと蒼主従会話あり。
気まぐれでダラダラと意味もなく続く、青春の1ページ。続きは折りたたみ↓↓
面と向かって言葉を聞くこと。
見えないところで知らない場所で、
臆病な自分は自覚的で自虐的なぬか喜びをしている。
「…大丈夫ですか、」
「…わり、ちょっとフラついただけだ」
更衣室の外の廊下でただ立ち尽くす。
「保健室で安まれた方が…」
「あそこは嫌だ、…お前がいい」
なんかタイミング外してすげぇ格好悪い。
「政宗さ、」
「傍に居ろ、ずっと、離れんな」
声は途切れて、はっと我に返る。
「…何やってんだろ、俺」
政宗にはたくさん秘密があって、それが嫌なことなんて少しもない。
自分だって秘密はたくさん抱えてるんだ、それはお互い様。
自分の知らないその秘密が時折容赦なく苛んでるってことも気付いてる。
その悪夢も痛みも追い払えるのはただ一人。
いつも傍に居るそれは、自分ではない。
「参ったなぁ…付き合ってんのに」
両手をポケットに突っ込むと寄り掛かった身体を起こして歩きだす。
だから、追い掛けるのは嫌なんだ。
「あれ、佐助?」
前方から手を振ってるのは慶次で。
近づいてくる姿に忠告。
「更衣室ならやめといた方がいいぜ」
肩にスポーツタオルをかけ(運動部でもないくせに)首を傾げる慶次の肩に手をついて囁く。
「エースの旦那たちが占領中だ」
すると慶次は笑って肩のタオルを頭からかぶせやがった。
「…あぁ、それで泣いちゃってるのかなー佐助くんは」
「泣くか」
即答するも慶次に効いた様子はなく。
タオルを取ろうとする手は押し止められ、がっちりと首をホールドされた。
「だって付き合ってんだろ?」
「俺様が嘯いてるだけ」
「ま、どっちでもいいけど」
そのままくるりと引き返し更衣室から遠ざかる。
何も言わずに居たら、慶次も何も言わなかった。
校舎を出たら夕焼けがそれはもう綺麗で。
何だかスゴく腹立たしくなって慶次の足を蹴った。
「アンタ結構ガキなんだな」
困ったように笑われた。
口で否定するのも面倒で、また足を蹴った。
さっきと寸分違わず同じ場所を。
「…つーか、どこまで行くんだよ」
さっきからずるずると引きずられていたが。
「ん?帰るんだよ、うしろ乗ってけ」
ホントは政宗の特等席なんだけど。と言われた。
「―――何だ、アンタ振られたのか」
「告白もしちゃいないのに、振られたはないんじゃないの?」
動揺した素振りもなく慶次は自転車に乗り、後ろに乗ることを強制。
特に断る理由もなくて同意(強制されて同意もなにもないけど)。
そうして二人で学校を出た。
後ろ向きに乗るといいなんて言われたから従って乗っているが、
いつまでたっても遠ざかる校舎が視界から消えてくれなくて。
(…未練たらしいみたいじゃん…)
気分は最悪だった。
見えないところで知らない場所で、
臆病な自分は自覚的で自虐的なぬか喜びをしている。
「…大丈夫ですか、」
「…わり、ちょっとフラついただけだ」
更衣室の外の廊下でただ立ち尽くす。
「保健室で安まれた方が…」
「あそこは嫌だ、…お前がいい」
なんかタイミング外してすげぇ格好悪い。
「政宗さ、」
「傍に居ろ、ずっと、離れんな」
声は途切れて、はっと我に返る。
「…何やってんだろ、俺」
政宗にはたくさん秘密があって、それが嫌なことなんて少しもない。
自分だって秘密はたくさん抱えてるんだ、それはお互い様。
自分の知らないその秘密が時折容赦なく苛んでるってことも気付いてる。
その悪夢も痛みも追い払えるのはただ一人。
いつも傍に居るそれは、自分ではない。
「参ったなぁ…付き合ってんのに」
両手をポケットに突っ込むと寄り掛かった身体を起こして歩きだす。
だから、追い掛けるのは嫌なんだ。
「あれ、佐助?」
前方から手を振ってるのは慶次で。
近づいてくる姿に忠告。
「更衣室ならやめといた方がいいぜ」
肩にスポーツタオルをかけ(運動部でもないくせに)首を傾げる慶次の肩に手をついて囁く。
「エースの旦那たちが占領中だ」
すると慶次は笑って肩のタオルを頭からかぶせやがった。
「…あぁ、それで泣いちゃってるのかなー佐助くんは」
「泣くか」
即答するも慶次に効いた様子はなく。
タオルを取ろうとする手は押し止められ、がっちりと首をホールドされた。
「だって付き合ってんだろ?」
「俺様が嘯いてるだけ」
「ま、どっちでもいいけど」
そのままくるりと引き返し更衣室から遠ざかる。
何も言わずに居たら、慶次も何も言わなかった。
校舎を出たら夕焼けがそれはもう綺麗で。
何だかスゴく腹立たしくなって慶次の足を蹴った。
「アンタ結構ガキなんだな」
困ったように笑われた。
口で否定するのも面倒で、また足を蹴った。
さっきと寸分違わず同じ場所を。
「…つーか、どこまで行くんだよ」
さっきからずるずると引きずられていたが。
「ん?帰るんだよ、うしろ乗ってけ」
ホントは政宗の特等席なんだけど。と言われた。
「―――何だ、アンタ振られたのか」
「告白もしちゃいないのに、振られたはないんじゃないの?」
動揺した素振りもなく慶次は自転車に乗り、後ろに乗ることを強制。
特に断る理由もなくて同意(強制されて同意もなにもないけど)。
そうして二人で学校を出た。
後ろ向きに乗るといいなんて言われたから従って乗っているが、
いつまでたっても遠ざかる校舎が視界から消えてくれなくて。
(…未練たらしいみたいじゃん…)
気分は最悪だった。
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プロフィール
HN:
瑞季ゆたか
年齢:
40
性別:
女性
誕生日:
1984/02/10
職業:
引きこもり人嫌いの営業AS見習い
趣味:
読書・音楽鑑賞・字書き
自己紹介:
◇2006.11.16開通◇
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。