monocube
頭の中は茹るようだ…
訳:ふらつく
午後は頭痛もしたし、これは眼精疲労なのか…?
さて、武将祭から二日。武将祭レポを捜索しながら、リクエスト殺陣のランキングの話を。
1位の蒼紅に舌打ち(笑)しつつ、2位が双竜対決だったことに狂喜乱舞しつつ、それ見たかったなぁ…と悔しさを噛みしめつつ…。
しかし、1位との差が90票近くあったので、さすがは蒼紅ですね^^*
※小梵妄想。続きは折りたたみ↓↓
「梵天丸様は、負けたままを良しとするような腑抜けではない」
だから自分はこうして出会ったあの時から態度を変えない。
剣術指南役として一月も過ぎれば、屋敷の中で自分を知らないものは殆ど居なくなった。ただでさえ噂になりやすい身の上の子供と一緒にいるのだ、それも避けられないことなのだろう。それに伴ってこの態度についても時折指摘されるようになった。
「梵天丸様に不用意に怪我をさせてはおるまいな?」
から始まって、
「梵天丸様にもしものことがあれば…くれぐれも無礼のないように」
となる。稽古中は手を抜かないし、打撲の傷は稽古ごとに増えていると言っても過言ではなく。
「輝宗様のお気に入りはいいよな、」
「どんな粗相も見逃してもらえるんだろう」
あの子供と関わると言うだけで「訳ありの身の上同士」と嘲笑われもした。いざやりたいように振る舞えば、べつな理由でやっかまれる。こういう世界は面倒で、その時初めてあの子供に同情した。
だが、
「あの子供相手ならば何をしても許されるんだろう」
その言葉は、捨て置けなかった。嫌なことを思い出したからかもしれない。
「……誰の話か、是非ともうかがいたい」
その態度が、あの子供を追い詰めたことに大人たちは気付かない。自分よりもあの子供よりも長く生きているというのに。「分からなさそう」は「分からない」ではないのだ。言葉にしなくても、ずっと繊細に過敏に子供は大人の考えていることを察するのだ。
「人手がなく遊び相手に選ばれただけの、小姓ごときが」
それが本音だ。
「輝宗様の御慈悲なくしては貴様など、ここに上がることすら叶わぬのだ」
そんなことは言われなくても自分が一番理解している。
「ならば、あることないこと好きなように申し上げるといい」
その時確信していたのは、例えあの男が自分をこの屋敷から追い出そうともあの子供はそれを許さないだろうということ。
「だが、きっとそれも無駄だろう」
あの男は、何よりも家族に弱いことを知っている。
「梵天丸様は、負けたままを良しとするような腑抜けではない」
稽古で一本も取らせない自分を、きっと逃がしはしない。
立ち尽くす横をすり抜け、母屋からもっとも遠い離れへ。襖を開けると、子供は見上げて目を細める。
「大人は子供よりも馬鹿馬鹿しいことで喧嘩をするんだな」
耳のよいこの子供にはお見通しか……否。
「覗きとは感心しねぇな」
この子供は大人以上に気配消すのが上手い。そういう気配には強いはずの自分すら、最初から気づけなかったくらいだ。
「それにあれは喧嘩じゃねぇ」
不思議そうな表情で見上げてくる子供に。
「相手がいなけりゃ喧嘩にならねぇだろう」
言葉に含まれた意味を理解したのか、犬歯を覗かせて子供は笑う。
「…アンタはそれでいい、どうせ誰もアンタには敵わねぇさ」
妙に褒めることもあるんだなと思ったら。
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プロフィール
好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。
備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。
気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。