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漆羽の疵

黒い翼を、更に深い混沌の漆黒に染めて哭く。
鼓膜を静かに振るわせるその雑音に気がついたのはまだ夜明け前のこと。
人の気配に敏感な主に気取られないよう注意を払いながら表に出る。
足の向かう先は屋敷後方、左手を覆う深い林。
月の光源すら心許ないその林で、獣のように低く唸る鴉を見つけられたのは奇跡に近い。
姿を捉えたのではない。
哭く声に重なる唸り声の出所を突き止めたが故に、その姿に気づいたのだ。




奥州でのある夜の邂逅。※小十佐注意
ごめんなさい(笑)居たたまれないので続きは折りたたみ↓↓

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恋文

先立つ不孝をお許しください。

自分勝手な睦言は、天高く灰となって消えた。




右目が残した恋文を介した双竜の話。(言葉遣いはかなりデタラメ)※死ネタ注意! 続きは折りたたみ↓↓

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夜の帳朝焼けの幻泡沫の夢

浅い眠りを繰り返す。
深く息を吸い込んで目を閉じれば、夏の乾いた空気が肺を満たす。
そしてまた眠りに落ちる。
薄めを開けると、傍らにきっちりと正座する膝が見える。
軽く身じろげば、暑いのかと思ったのか団扇の生ぬるい風が頬を撫でる。
襖は月明かりが入る程度開いており、蚊帳越しの月明かりはやけにくすんで見えた。




ある夏の夜、奥州での話。※死ネタあり注意!
続きは折りたたみ↓↓

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記憶の浅瀬 柒

呆然と政宗が去っていく背中を見ていることしか出来なかった。
背中が自分を拒んでいる、そう小十郎は分かっていた。

今、“右目”は必要ない

そう言われた時、ドクンと一際大きく心臓が跳ねた。

(見抜かれた、と思った)




※双竜両思いになるまでの話。もだもだするシリアス(?)なので注意!続きは折りたたみ↓↓

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記憶の浅瀬 陸

しい風が頬を撫でて、政宗は目を覚ました。
波の音がしないということはこれは現実か、と思い至り安堵の息を吐いた。
身体を起こせば、先刻よりは幾分自由が利くようになった。
対照的に感じるこの疲労感は精神的なものだ。
政宗は開けられた戸から外を見遣り、傍らにいたはずの小十郎の残り香を感じながら褥を出た。




※双竜両思いになるまでの話。もだもだするシリアス(?)なので注意!続きは折りたたみ↓↓

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プロフィール

HN:
瑞季ゆたか
年齢:
41
性別:
女性
誕生日:
1984/02/10
職業:
引きこもり人嫌いの営業AS見習い
趣味:
読書・音楽鑑賞・字書き
自己紹介:
◇2006.11.16開通◇

好きな音楽:Cocco、GRAPEVINE、スガシカオ、LUNKHEAD、アジカン、ORCA、シュノーケル、ELLEGARDEN、LINKIN PARK、いきものがかり、チャットモンチー、CORE OF SOUL、moumoon…などなど挙げたらキリがない。じん(自然の敵P)さんにドハマり中。もう中毒です。
好きな本:長野まゆみ、西尾維新、乙一、浅井ラボ、谷瑞恵、結城光流(敬称略)、NO.6、包帯クラブ、薬屋シリーズなどなど。コミック込みだと大変なことになります(笑)高尾滋さんには癒され、浅野いにおさんには創作意欲を上げてもらいつつ…あでも、緑川ゆきさんは特別!僕の青春です(笑)夏目友人帳、好評連載中!某戦国ゲームにハマり我が主と共に城攻めを細々とのんびり実行中(笑)サークル活動も嗜む程度。他ジャンルに寄り道も多く叱られながらも細々と更新しています…たぶん。

備考。寒さに激弱、和小物・蝶グッズとリサとガスパールモノ・スヌーピーモノと紅茶と飴と文房具…最近はリボンモノもこよなく愛する。一番困るのは大好物と嫌いな食べ物を聞かれること。

気まぐれ無理なくリハビリのように文章やレポを書き綴る日々…褒められて伸びるタイプです。

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